クライミングで強くなりたいと考えているクライマーの皆さんにとって、毎日クライミングジムに通うのはなかなか難しい問題ですよね。
そんなとき、自宅にも設置できるフィンガーボードは強力な見方になってくれます。
この記事では、おすすめのフィンガーボード、その効果、賃貸でも設置できる方法を紹介したいと思います!
フィンガーボードを設置して自宅で強くなろう!
【クライマーのためのサプリメント選び】の記事はこちら
フィンガーボードとは
指と前腕を鍛えるトレーニング器具
フィンガーボードとは、壁や健康器具に取り付けて使用するトレーニング器具で、主に指や前腕の筋力、体幹を鍛えるために使われます。
クライミングにおいて、指先の保持力や引き付ける力は、難易度の高い課題を登るためには欠かせない要素です。
フィンガーボードは、そんなクライマーにとって必要な筋力を自宅で効率良く鍛える、中級者~上級者向けのトレーニング器具です。
壁を登るだけでは鍛えられない力がつく
クライミングジムで登るときは、限られたホールドでトレーニングをすることが多いため、すべての指を均等に鍛えることが難しいことが多いです。
フィンガーボードを使えば、さまざまな形状、サイズのポケットを選び、自分の弱点に合わせてトレーニングすることが可能です。
例えば、細かいエッジで指の保持力を鍛えたり、大きなポケットを使って安定したグリップ力を強化したり、スローパーを保持して背中を鍛えることもできます。
フィンガーボードのメリットとデメリット
次に、フィンガーボードのメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。
メリット
指や前腕の筋力を効率良く鍛えられる
フィンガーボードは、クライミング中に頻繁に使用する指や前腕の筋肉を集中的に鍛える器具です。
通常のクライミングでは鍛えにくい筋肉を、フィンガーボードを使えば幅広くトレーニングすることが可能です。
このトレーニングを続けると、保持力が向上し、登れる課題の幅が広がるでしょう。
自宅でトレーニングができる
クライミングジムに行けない場合でも、自宅に設置すればいつでもトレーニングをすることができます。
仕事の忙しい社会人クライマーでも、ちょっとしたスキマ時間に保持力トレーニングができ、クライミング力を維持、向上することができます。
自分の弱点を集中的に補える
フィンガーボードは特定のホールド(カチ、ポケット、スローパーなど)に応じて鍛えたい部位に負荷をかけられるため、自分の苦手な保持力をピンポイントで補えます。
デメリット
ケガのリスクがある
フィンガーボードは高い負荷がかかるため、使い方や負荷のかけ方を誤ると指や前腕を傷めるリスクがあります。
フィンガーボードは中級者以上のクライマー向けのトレーニング器具です。無理な負荷をかけずに徐々に筋肉を慣らすことが重要です。
自己流の使い方には注意が必要なので、しっかりと使い方を学んでからトレーニングをしましょう。
トレーニングが単調になりやすい
ぶら下がるだけでトレーニングになるフィンガーボードですが、動きにバリエーションが少ないので単調に感じやすい傾向があります。
ぶら下がるか、身体を引き上げるかしかないので、単調なトレーニングになれる必要があります。
おすすめのフィンガーボードモデル3選
Beastmaker2000
Beastmaker2000シリーズは、世界中のトップクライマ―から支持されているフィンガーボードです。
指の力を効率的に鍛える多様なホールドが配置され、怪我のリスクを抑えながら高みを目指せます。木製ボディは適度な摩擦力を保ち、指皮への負担を軽減させます。
ヨーロッパのナショナルチームもトレーニングに採用しているフィンガーボードでトレーニングアプリ「Beastmaker Training App」をダウンロードすると、トップクライマー考案の効率的なトレーニングが可能。
Two Stone ポータブルフィンガーボード
吊り下げて設置ができるこのポータブルハングボードは、取り付けが簡単で、リーズナブルでありながら、高価な製品に匹敵するフィンガーボードです。
初心者から上級者まで利用でき、クライマーのスキルレベルに合わせたトレーニングが可能です。滑らかで指を痛めにくい木製で、自然で肌に優しい素材で作られています。
また、軽量で持ち運びがしやすいため、旅行や外岩に行くときにも使うことができます。
VEROMAN ボルダリング ホールド 木製
環境に優しい天然素材を使用したハンドメイドのフィンガーボードです。1つひとつ職人さんが木材を削りだして作っているので、大量生産が難しい反面、美しい仕上がりインテリアとしての付加価値があります。
初級者~中級者がスキルアップをするための基本的な保持力向上が期待でき、上級者にはウォームアップから片腕のトレーニングとして使用できます。
設置方法
フィンガーボードの設置方法にはいくつかの方法があります。特に賃貸物件では壁に穴を開けることができないため、どのような設置方法があるのか確認しておきましょう。
突っ張り棒(天井と床)を使用する
突っ張り棒を使う方法は、壁に穴を開けずに済むため、賃貸の方にもおすすめです。
天井と床に日本の突っ張り棒を2本固定し、その突っ張り棒にフィンガボードを取り付けます。この方法は簡単で手軽ですが、突っ張り棒は耐荷重がしっかりしているものを選ぶ必要があります。
ぶら下がり健康器具を使用する
ぶら下がる健康器具や、懸垂器具に取り付ける場合も、穴を開けずに済みます。
ぶら下がり健康器具は通常、耐荷重がしっかりしているので、取り付ける事さえできればトレーニングをすることができます。
しかし、基本的には懸垂器具などに穴を開けることはできないので、どのように固定するかを決めておかなければいけません。
壁に穴を開けて設置する
最も安定するのは壁に穴を開けてビスで固定する方法です。
フィンガーボードの設置場所を決めたら、下穴を開ける位置に印をつけてドリルで穴を開けます。フィンガーボードを壁に当てビスを1つずつ締めて、フィンガーボードが壁に均等に圧着するように固定しましょう。
壁に接地する場合の注意点
下地の確認
設置する壁が石膏ボードなどの軽量素材でできている場合は注意しましょう。下地に木材などが必要になります。
周辺の安全性
トレーニング中に身体が壁や家具にぶつからないよう、十分なスペースを確保できる場所にしましょう。
耐荷重の確認
取り付ける壁の強度、ビスの強度、フィンガーボードが体重に耐えられるかを、少しずつ荷重しながら確認して行いましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
この記事では、クライマーが強くなるためのおすすめのフィンガーボードのモデル、そのメリットとデメリット、設置方法を紹介しました。
頻繁にクライミングジムに通えない社会人クライマ―の方にとって、自宅でトレーニングができるフィンガーボードは、強くなるための必須アイテムとなるでしょう。
自宅に設置できる目途がたったら、あなたもフィンガーボードのトレーニングを取り入れてみてはいかがでしょうか。
コメント