【ボルダリング】ムーブ,テクニックまとめ22選

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ボルダリングのムーブとテクニックまとめ

クライミングは単なる筋力の勝負ではありません。登る際に求められるのは、体の動かし方やバランス感覚、そしてムーブを巧みに使いこなすテクニックです。

この記事では、クライミングで使われる多様なテクニックを紹介します。ムーブの詳しい解説が知りたい方はそれぞれのリンクをクリックしてみてください。

ノボロー
ノボロー

数あるムーブをこの記事にまとめているよ!

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正対

壁に対して身体が正面を向き、進行方向に体重を移動させて登るテクニックです。

登るときは身体を捻って、より遠くのホールドを取りに行くダイアゴナルムーブと、正面を向いた状態で壁を登る正対ムーブがあります。

正対ムーブでは、右手でホールドを取りに行くときは、右足をホールドに乗せてヒザを曲げて身体の重心を移動させていきます。左手は持っているホールドを引き付けるように力を加えます。

正対ムーブのコツ!初心者が覚えるべポイントを紹介!の記事はこちら

ダイアゴナル

日本語で「対角線」という意味のダイアゴナルは、クライミングではホールドを取り行こうとしている手と反対側の足を伸ばすことで、身体の重心のバランスを保ち、より遠い場所にあるホールドを取りに行くテクニックです。

壁に対して身体を横向きにして、伸びあがるようにホールドを取りに行くというのは、クライミングの世界では一番基本的なムーブになります。

ダイアゴナルのやり方とコツについて詳しく見たい方はこちら

ヒールフック

手のホールドが持ちにくいときに、かかとをホールドに乗せることで体重をかかとに預け、手と足を楽にするムーブです。

つま先は寝かせるようにかけ、ヒザを倒すことによって重心が移動し、体重を預けることができます。

足技の中で最も代表的なテクニックで、使用頻度も高いので絶対にマスターしておかなければいけないテクニックの1つです。

ヒールフックのやり方とコツを詳しく見たい方はこちら

トゥフック

トゥフックは足の甲の部分をホールドに引っかける技術のことを言います。現代のスポーツクライミングにおいて、ヒールフックと並んで、もっとも重要なテクニックの1つとなっています。

手の向きが悪く、身体が外に流れてしまう場合に、ホールドにつま先をひっかけることによって身体を安定させます。手の引きと足の引きが釣り合う状態になるので、手の向きが悪くても身体が安定するようになります。

トゥフックのやり方とコツを詳しく見たい方はこちら

フラッギング

フラッギングはホールドの無い壁に、足を当ててバランスを取るテクニックです。

片手と片足の二点支持になった場合に、バランスを取るために壁に足を当てます。フットホールドを踏んでいる足より内側から足を伸ばす方法を「インサイドフラッギング」、外側から足を伸ばす方法を「アウトサイドフラッギング」といいます。

フラッギングのやり方とコツを詳しく見たい方はこちら

ステミング

ステミングとは、2枚の壁で作られる凹角(おうかく)部分を登るときに両足を大きく開き、両足を突っ張らせて登るムーブです。

壁と壁でできるコーナーに対して腰を入れて、身体ごとコーナーに入り込んでバランスを取ります。下半身の柔軟性が必要なムーブですが、ステミングができれば両手を離してレストすることも可能です。

テミングのコツとポイント!壁に入り込むテクニックを紹介!の記事はこちら

ランジ

クライミングにおける「ランジ」とは、普通に手を伸ばした範囲では届かない遠いホールドを、力強くフットホールドを蹴ることによって一時的に壁から手を離し、次のホールドを掴むムーブのことをいいます。

 通常のリーチでは届かないホールドを掴んだり、フットホールド(足で踏むホールド)が少ない課題で使用されるテクニックです。

ランジのやり方とコツを詳しく見たい方はこちら

ダブル(トリプル)ダイノ

ホールドから完全に手を離した状態から、次のホールドを片手で取りに行くムーブをランジ(ダイノ)と言い、両手で次のホールドを取ることをダブルダイノと言います。

両手で掴んでも止まらない向きのホールドでは、更に次のホールドに手を出すトリプルダイノというテクニックもあります。

基本的には両手、両足がホールドに乗っている状態から、腰を深く落としてタメを作り、壁に身体を引き付けると同時に飛び上がって次のホールドを取りに行きます。

キョン

キョンは、ボルダリングにおける高度な足技のことで、片方の膝を内側に入れて外側に向かってホールドを踏み、両足を突っ張らせることによって体が安定して悪いホールドでも保持ができるようになるテクニックです。

 フットホールドが内側を向いていることが使用条件で、腰を回転させ、横向きを作ることで腰がロックされた状態になり、スムーズに手を出すことができます。

キョンのやり方とコツを詳しく見たい方はこちら

レイバック

レイバックとは、縦向きのホールドやカンテ(壁の端)を持ったときに、壁に対して横向きになり、腕の引く力と、足の踏ん張る力がつり合うことでバランスを取るテクニックです。

外岩であれば、クラックと呼ばれる岩の割れ目を持つときによく使いますよね。

レイバックのやり方とコツを詳しく見たい方はこちら

ハイステップ

ハイステップは高い位置にあるホールドをフットホールドとして使い、乗りあがるムーブのこと指します。

上手く乗り込むことで、腕の力をほとんど使わないで身体を持ち上げることができます。

柔軟性はバランス感覚、下半身の筋力と体幹が必要とされるハイステップは、できるようになると他のクライマーと差をつけることができるテクニックです。

ハイステップのやり方とポイントを紹介!柔軟性を上げる方法の記事はこちら

クロス

クロスムーブとは、その名の通り腕を「クロス」させて、次のホールドを取りに行くムーブの事です。トラバース(横移動)が多い時などに有効です。

クロスムーブのメリットの1つは手数か減らせることにあります。手数の多い課題では、トップホールドを取るまでに、いかに体力を温存させるかが大切になります。マッチを繰り返すムーブよりも圧倒的に手数を減らすことができます。

クロスのやり方とコツを詳しく見たい方はこちら

デッドポイント

デッドポイントは保持しているホールドが悪く、次のホールドを安定した状態で取れないときに使われるテクニックで、伸ばす手と同じ側の足を強く踏み込み、身体が頂点に達した一瞬の無重力の状態のときに手を伸ばして次のホールドを取ります。

片方の足をホールドから離れるので、失敗するとほとんどの場合は落下してしまいます。デッドポイントは静的な「スタティック」と動的な「ダイナミック」の中間的な存在です。

デッドポイントのやり方とコツを詳しく見たい方はこちら

手に足

「手に足」とは、言葉通り手に持っているホールドをフットホールドとして使って登るテクニックのことをいいます。手に持っているホールドに足をかけるため、多くの場合腰よりも上に足を上げる必要があり、女性や身体の柔らかい子どもが得意とするムーブでもあります。

手に足のやり方とコツを詳しく知りたい方はこちら

ニーバー

2か所のホールドの間にヒザを入れて、突っ張り棒のように安定させることで、ヒザで全体重を支えることができるムーブのことをニーバーといいます。

つま先からヒザまでを2つのホールドの間でつっかえ棒のようにし、ヒザをロックして太ももの部分で抑え込みます。ヒザを支点にしてほぼ全ての体重を預けることで身体を安定させ、次のホールドを取りに行くことができます。

ニーバーのやり方とコツ!足首の伸縮がポイント!の記事はこちら

マントル

マントルとは、正式な名前を「マントリング」と言います。

ホールドの頂上や、岩のてっぺんに這い上がるときに、両手でホールドを下に向きに押しながら体を起こしていくムーブです。

両肘を外側に直角に張り出す形が暖炉の外枠に似ていることから、「マントルシェルビング」→「マントリング」→「マントル」とクライマーの間では呼ばれるようになりました。

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サイファー

サイファーとは、ボルダリングにおけるダイナミックなムーブの1つで、次に取る手と同じ側の足を大きく振って跳び出す動きのことをいいます。

多くの場合は、両足がある状態で立ち上がって手を出しますが、進行方向に対してちょうど良い所にフットホールドがない場合に、足を振った勢いで次のホールドを取りに行きます。

サイファーのやり方とコツを詳しく見たい方はこちら

スメアリング

ボルダリングでは、ホールドだけでなく壁そのものを利用することが求められる場面があります。そんな時に役立つのが「スメアリング」というテクニックです。

スメアリングとは、足を壁に擦り付けて摩擦を利用し、バランスをとる技術です。このテクニックを使うことによって、ホールドがない場合でも、壁を足場として使うことで、登ることが可能になります。

スメアリングのやり方とコツを詳しく見たい方はこちら

フィギュア4

強傾斜やルーフなどの壁で、ちょうど良い位置にフットホールドが無い場合、足場を作り出すのがフィギュア4というテクニックです。

両足をホールドから離した状態で、右手を出したいときは右足を左腕に絡ませて、身体を捻りながら右手で次のホールドを取ります。

ボルダリングの中でも登場することはほとんどなく、かなりマニアックでアクロバティックなムーブです。

マッチ

1つのホールドを両手で持つことを「マッチ」と言います。

ボルダリングジムでは「持ち替える」という意味でも使われるこのテクニックは、ジムでは「マッチ!マッチ!」とよく飛び交うワードNO1です。

ガストン

縦向きのホールドに対して、親指を下にして外側方向に力を加えて保持する方法を「ガストン」と呼びます。

主に離れたフットホールドを踏んでいる時、身体をフットホールド側に寄せてフットホールドに乗り込むために使うテクニックです。

おくり

右手でホールドを取った後に、更に右にあるホールドを右手で取りに行くムーブを「おくり」と言います。

バランスやリーチの関係で、右手、左手と順番にホールドを取りに行けない場合に、同じ手を連続して出すテクニックです。

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