【ボルダリング】ダイアゴナルムーブって?やり方とコツをイラストで解説!

ボルダリングのダイアゴナルの画像 テクニック

 こんにちは!ノボローです!

 今回の記事はクライミングの基本中の基本、「ダイアゴナル」について解説をしていきたいと思います!

 これからクライミングを始めて上手くなりたい!という人は、まずはこの「ダイアゴナルムーブ」というテクニックを習得することが最優先事項になります!

 上級者の方も、今一度ダイアゴナルについて理解を深めてみてはいかがでしょうか?

ノボロー
ノボロー

脱初心者を目指すなら、まずはダイアゴナルムーブを覚えよう!

スローパーの持ち方とコツ!の記事はこちら

クライミングはムーブが命

ボルダリングのダイアゴナルムーブ

 ボルダリングというスポーツは、重力に逆らって上へと身体を持ち上げていくスポーツです。主に腕の筋肉を多く使うスポーツであると思われがちですが、人間の腕の筋肉は、肩まで含めても全体の筋肉の1割ほどしかありません。

 たったの1割の筋肉で、身体を持ち上げるのはとても効率が悪いことなので、身体全体の筋肉をいかに上手に使えるかが重要になります。

 腕だけでなく、下半身や背中などの大きな筋肉を使って登るためにも、「ムーブ(動きの技術)」がとても大切になります。

 また、「ムーブ」をしっかりと習得することで、必要以上に体力を消費しなくなったり、正しいムーブはケガの予防になったりもします。初心者の方は、まずはこの「ムーブ」について理解しましょう。

ダイアゴナルムーブとは

 「ダイアゴナル」という言葉は、英語の”diagonal”から来ていて、「対角線」「斜めの」という意味があります。幾何学的には、ある角から対角に位置する角へと線が引かれることを示します。

 ボルダリングにおける「ダイアゴナルムーブ」とは、この対角線の概念を動作に応用したものです。

ボルダリングのダイアゴナルムーブ

 例えば、右側にあるホールドを右手で取ろうとするときは、左足でフットホールドを蹴りながら、右手を伸ばしホールドを掴みます。身体を対角線上に動かすことで、次のホールドに到達しやすくなります。

 また、身体を捻るようにホールドに手を伸ばすことで、腕の筋肉ではなく、背中の筋肉を使ってホールドに手を伸ばすことができます。

 このダイアゴナルムーブは、課題を効率的かつバランスよく登るために、ボルダリングで一番多く使われる体の動きであり、身体のリーチを最大化し、遠くのホールドにも手が届きやすくなります。

ダイアゴナルを使わないと

 ボルダリングは物理の法則に大きな影響を受けるスポーツです。1つの例として、左足でホールドに乗り、その直線状のホールドを同じ左の手で持ってみてください。

ボルダリングのダイアゴナルムーブ

 「画像の左」のように、身体が回転して壁からはがされる力が働いてしまいます。

 それに対して、対角線の手足でホールドを保持していれば、右の画像のようにバランスが安定します。

 また、ダイアゴナルムーブの反対の意味として、「正対ムーブ」がありますが、正対ムーブも対角線を意識しないと、身体が壁から離れ、腕に余計な負担をかけることになります。

正対ムーブのコツ!初心者が覚えるべポイントを紹介!の記事はこちら

ボルダリングのダイアゴナルムーブ

 ダイアゴナルを意識することで、身体は「側対」(横向き)となり、壁に近づいた状態で登ることができるので腕への負担が少なく登ることができます。

練習方法

 ダイアゴナルムーブはクライミングの基本となるムーブなので、初心者の方は最初に覚えたいテクニックです。ここではダイアゴナルムーブの練習方法を紹介したいと思います。

まずは形を覚える

クライミングのダイアゴナルムーブ

① ホールドを片手で掴みます。

② その直線上の下にあるホールドに、掴んだ手とは逆の足を置いてみましょう。その時、どの高さに足があると腕への負担が少ないかを確認しながら足を置くホールドを選んでください。

③ ホールドに乗せた足に体重をかけて離陸します。反対の足を壁やホールドに当ててバランスを取ります。このとき、ほとんどすべての体重を足で支えるようにしましょう。

④ 体を捻って横を向いたら、ホールドを蹴って次のホールドを掴んでみましょう。

 これらの動きを、まずは掴みやすいガバなどのホールドで身体が覚えるまで繰り返し練習をします。

腕は常に伸ばした状態にする

 腕を曲げた状態で登ると、腕の筋肉を使って登ろうとしてしまいます。腕の筋肉よりも、背中や身体全体の大きな筋肉を使って登るために、腕は常に伸ばした状態を保つことを意識しましょう。

手→足→足→手→足→足→…

 手を伸ばしてホールドを取ったら、右足と左足をそれぞれ適切なポジションに持っていき、次のホールドに手を伸ばす。手→足→足→手→足→足→…の順番に動かしていきましょう。

 最初は足の良いポジションが分かり辛いと思うので、腕への負担が大きと思ったら、足を動かし直すということを意識しましょう。

まずは傾斜のない壁から

 始めてダイアゴナルムーブを練習するときは、傾斜が90°よりも小さいスラブ壁から練習するのがおすすめです。

 スラブの壁では体重のほとんどを足に乗せることができるので、腕への負担を減らすことができる上に、足で次のホールドを取りに行く感覚が身に着きやすくなります。

重心移動を意識する

 ダイアゴナルムーブでは重心がどのようになっているかを意識することで、上達の速さは変わります。

 重心をうまく移動させ、今どこに体重がかかっているのかを理解することで、次の動作への移り変わりがスムーズになります。重心を低く保ちつつ、右へ左へゆっくり動かしていきましょう。

ノボロー
ノボロー

僕はつま先を壁に向けないように意識したら、横向きの姿勢が作れたよ!

キョンのやり方とコツ!覚えておきたい足技を紹介!の記事はこちら

まとめ

まとめると、ダイアゴナルを習得するには以下の点を意識しましょう。

  • 形を覚える
  • 腕を意識して伸ばす
  • 手→足→足→手→足→足→…
  • 最初は傾斜のない壁で練習
  • 重心移動を意識する

 ダイアゴナルムーブは、クライミングの技術向上において絶対に欠かせないテクニックです。この動きをマスターすることができれば、脱初心者と言っても良いと思います。

 中級者以上のクライマーの方も、なかなか登れない壁にぶち当たったとき、今一度基本的なダイアゴナルに立ち返ることで、課題をクリアするヒントになるかもしれませんよ!

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