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今回はスローパーと並んで、2大苦手ホールド、「ポケット」の持ち方とコツについて紹介していきたいと思います。
「ポケットホールドが好き!」なんて言う人、見たことありますか?私はありません!「苦手だし、ケガしそうだから避けてる」って言う人は結構たくさんいますよね!
この記事を読めば、ポケットの持ち方について理解を深めることができ、明日からのクライミングで実践することができますよ!
ケガをしないポケットの持ち方を学ぼう!
アンダーホールドのコツ!下半身と体幹で持つ極意!の記事はこちら
ポケットとは
ポケットホールドはその名の通り、ポケットのように入口が狭くなっているホールドのことを指し、そのようなホールドを指1~3本で持つことをポケット持ちなどと呼びます。
1番よく見かけるのは2フィンガーポケットで、指2本で持つ方法です。当然、入る指が少ないほど指への負担は大きくなるので、それだけケガのリスクも高くなります。
クライミングの中で1,2番にケガのリスクが高いポケット持ちを避けるクライマーは多く、しっかりとアップをしていない状態で持つとパキってしまい、長期間登れなくなってしまう…なんてことも起こりえます。
中指&人差し指 or 中指&薬指
ポケットは「中指&人差し指」で持つ人と「中指&薬指」で持つ人で分かれます。僕の感覚では「中指&薬指」で持つ人の方が多い印象ですが、基本的には中指の長さに近い指を使うと持ちやすくなります。
長さの違う指で持つと力が分散してしまい、うまく保持ができないので、一番長い中指の長さに近い指を使うのがおすすめですが、中級者以上のクライマーはどちらが自分にとって持ちやすいかを知っているので、実際に持ってみて持ちやすい方を選びましょう。
指の力は薬指よりも人差し指の方が強いのですが、「中指&薬指」で持つと自然と手首がまっすぐになるので、真下に引くことができるというメリットがあります。この理由から「中指&薬指」で持つクライマーが多いのだと僕は考えています。
指は伸ばして持つ
画像の左のように、第二関節を曲げてホールドに対して直角に持つと、前腕に力が入っていしまい、ケガのリスクを高めます。
画像の右のように、かけている指の力は抜いて伸ばし、ホールドに対して寝かせるように持ちましょう。かけていない指は内側に絞るように力を入れるようにすると安定した保持ができるようになります。
たわら持ち
指が2本しか入らなそうなホールドでも、指を重ねると3本入ることがあります。この人差し指と薬指の上に中指を置いて持つことを「たわら持ち」と呼びます。
ポケットホールドは基本的に丸い穴があいているので、指をピッタリとホールドに敷き詰めるような感覚で持つことができます。2本指で保持するよりも、当然3本指で保持した方が保持力は強くなります。
どうしても指2本で保持できない場合は、このたわら持ちを試してみてください。
ケガをしないために
ポケットは指に大きな負担をかける持ち方です。僕の周りのクライマーも、「ポケットで指を痛めた」と言う人は少なくありません。ケガをするパターンとしては以下が多いです。
- 足を滑らせ、指に高負荷がかかってしまった
- 落ちたときにスムーズに指が抜けなかった
- ランジをした時、指2本だけがかかった
- 指一本のポケットホールドを持った
ポケットホールドでケガをしないために大切なことは、どんなときに指を痛めるリスクがあるのか知っておくことと、いきなり高負荷なポケットホールドは持たないということです。
また、どうしても危ないと思ったらその課題はあきらめてトライしないという決断も大切です。また、指や前腕に違和感を感じたらすぐにクライミングを中断しましょう。
パキったらしばらく登れなくなるぞ!
トレーニング方法
ポケットホールドを持てるようになるためのトレーニング方法を紹介します。
ポケットの課題を登る
必ずポケットホールドを使う必要はありません。最初はガバホールドを指3本で登り、そのあと指2本で登るトレーニングをしましょう。
慣れてきたら易しいポケットホールドを使い、どれくらいの強度ならば持てるか、という感覚を身につけていきます。その後、少しずつ悪いホールドに変えてきましょう。
フィンガーボードを使う
まずは地面に足を置いた状態でスタートします。フィンガーボードにかける指を少しずつ減らしていきます。その後、少しずつ持ちにくい穴に変えていき、徐々に負荷を上げていきましょう。
ポケットホールドはケガのリスクが高いホールドですので、基本的には低負荷でトレーニングを始めて、長い期間をかけて強くなることを目指しましょう!
まとめ
いかがだったでしょうか?
ポケットホールドは指を痛めやすいし、痛いから避けてきたという人も、この記事の内容を試したら思ったよりもムリなく持てるかもしれませんよ。
しかし、ポケットホールドを持たなければボルダリングが楽しめない!というわけではありません。長く、ケガなくボルダリングを楽しみたいという方や、指の状態が万全ではない方は無理をしないようにしましょう!
楽しく登ることが1番!
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