スポーツクライミングとは?ルールや見どころをボルダーとリードそれぞれ解説!

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 東京オリンピックから正式種目として登場したスポーツクライミング。パリオリンピックではボルダー&リードの「複合」と、速さを競う「スピード」の2種目が行われます。

 今回の記事では、オリンピック種目としてますます競技人口が増えているスポーツクライミングについて、ルールや見どころを解説していきたいと思います。

ノボロー
ノボロー

この記事を読めば、より一層スポーツクライミングの観戦が楽しくなるよ!

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スポーツクライミングって?

 岩を登るロッククライミングの練習のために人工壁が用いられるようになり、それが競技化されたものがスポーツクライミングです。ロッククライミングには道具を使って登る「エイドクライミング」と、自信の手足のみを用いる「フリークライミング」があります。

 スポーツクライミングは種目によってロープで吊り下げられているように見えますが、安全確保のための命綱で、体重は一切支えていません。よって、ボルダー、リード、スピードのスポーツクライミングは、自分の手足だけで登るフリークライミングに属します。

競技の種類

 オリンピックの競技としてのスポーツクライミングには3種類あります。4~5mの壁にある課題を、登れた数を競う「ボルダ―」、ビル4階建てほどの高さのあるルートをどこまで登れるかを競う「リード」、決まったルートを何秒で登れるか速さを競う「スピード」

 東京大会ではこの3つをすべて合わせた「複合種目」(コンバインド)という形式で実施されましたが、パリ・オリンピックからは「スピード」が別競技になり、「複合(ボルダ―/リード)」と「スピード」の2種目で実施されます。

ボルダー

 ボルダーは高さ4~5mの壁を登る競技です。課題は全部で4つあり、選手たちはいくつ課題を完登したか(一番上まで登れたか)、何回トライしたか、どこまで登れたか(ゾーン)を競います。

 制限時間は1課題につき4~5分ほどで、制限時間内であれば何回トライしてもOKです。下には衝撃吸収のためのマットが敷かれ、安全が確保されているので、選手は命綱などは一切つけません。

リード

 12m以上の壁で40手以上ある高い壁を命綱をつけて6分間以内で登ることを目指し、選手たちは何手まで登れたかを競います。トライ回数は1回だけで、一度でも落ちたらそこで終わりになります。

 選手たちは登りながら自分の命綱をであるリードをフックにかけていく必要があり、壁の高さはビルの4階建てに相当します。

複合種目のルール

 複合種目には男女各20名の選手が参加し、8名が決勝に進みます。東京大会とパリ大会の違いは、複合種目からスピードが除外されたことと、得点の出し方が変わった点です。

東京大会ではそれぞれの種目の順位をかけ算して、その結果が小さい選手が上位となりましたが、パリ大会では予選、決勝共にボルダーとリードそれぞれ100点満点の合計200点満点で競われ、獲得点数順に成績が決まります。

ボルダーのルール

 選手には各課題4~5分の時間が与えられます。完登した場合は1課題につき25点を獲得し、完登できなかった場合でも、途中のゾーン1に辿り着けば5点、ゾーン2に辿り着けば更に5点を獲得します。

 また、ボルダーはトライ数が少ない方が評価されるので、2トライ目以降はトライ数×0.1点だけ獲得点数が下がります。

 例えばA選手が以下のようになったとすると、

  • 1課題目を「1トライ目でゾーン1を獲得」→5点
  • 2課題目を「3トライ目でゾーン2を獲得」→10点-(2×0.1)=9.8点
  • 3課題目を「5トライ目で完登」→25点-(4×0.1)=24.6点
  • 4課題目を「1トライ目で完登」→25点

A選手の獲得点数は5+9.8+24.6+25=64.4点となります。

リードのルール

 リードは40~50手ほどある壁で、何手登れたかを競います。到達高度に応じて、上部にほど多くの得点を獲得することができます。

  • トップから数えて10手→1手につき4点
  • トップから11~20手→1手につき3点
  • トップから21~30手→1手につき2点
  • トップから31~40手→1手につき1点

 例えばA選手が40手の課題を32手まで登ったとすると、

  • 1~10手(トップから31~40手):1点×10手=10点
  • 11~20手(トップから21~30手):2点×10手=20点
  • 21~30手(トップから11~20手):3点×10手=30点
  • 31~32手(トップから10~8手):4点×2手=8点

なので、A選手の獲得ポイントは、10+20+30+8=68点ということになります。

見どころ

 ボルダーとリードそれぞれの見どころを紹介したいと思います。

ボルダーの見どころ

 ボルダーの見どころは何と言ってもダイナミックな動きでクライミングの技が繰り広げられるところです。走ったり、跳んだり、「そうやって登るの!?」と思わされるような、アッと驚くような方法で選手たちは完登を目指します。

 また、じわじわと手に汗握るような、ギリギリのバランスで登るところも緊張感があっておもしろいです。選手たちの筋肉の躍動と、パワーとテクニックで攻略していく姿が、ボルダーの見どころです。

 また、日本はボルダーに強い選手が多く、世界でも強豪国と見られていて、パリオリンピックに出場する楢崎選手と安楽選手もボルダーの優勝候補とされています。

リードの見どころ

 スポーツクライミングが、ロッククライミングが発祥であることを考えると、リードクライミングがクライミングの花形と言えるでしょう。

 リードクライミングでは選手のスタミナ、精神力が見どころです。選手達の限界を超えていく登りを見ていると手に汗握ります。1トライしかできないプレッシャーや緊張感をはねのけて、トップまで登る選手を見るのはとてもエキサイティングです。

 また、日本にはリードクライミングで無類の強さを誇る森秋彩選手がいます。森選手は2023年の世界選手権リードで優勝をしていて、リードの優勝候補筆頭と言われています。

まとめ

 いかがだったでしょうか?東京オリンピックから正式種目となったボルダリング。パリオリンピックでは「ボルダー&リード」と「スピード」の2種目が行われます。

 ルールや見どころを予習してからスポーツクライミングを観戦すると、より一層楽しく観戦することができますよ!また、ボルダリングジムは全国にも数多くあるので、少しでも興味を持ったら、ぜひ、お近くのボルダリングジムで実際に登ってみてください!

興味があったらボルダリング始めてみよう!

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