【ボルダリング】リーチがないと不利?距離を出すポイントを解説

テクニック
ノボロー
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こんにちは!ノボローです!

「あの人、手を伸ばせばあのホールド届いちゃうんだぁ…」「自分もあと3cmリーチが長ければ届くのになぁ…」

これ、世の中の9割のクライマーは思ったことがありますよね?クライマーにとってリーチってとても大事なんだけど、今からリーチを伸ばすのはちょっと無理…

だからこそ、今あるリーチで最大限距離を出すことはボルダリングにとっては基本であり、奥義でもありますよね!

ボルダリングの距離を出すポイント

今回はボルダリングの基本にして奥義とも言える、「距離出し」についてのポイントを解説していきたいと思います!

ノボロー
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距離を出すって本当に難しいんですよね!

ダブルダイノのやり方とコツ!花形ムーブをマスターしよう!の記事はこちら

ボルダリングはリーチがないと不利?

 2024年8月に行われたパリオリンピックの女子ボルダーの決勝の第一課題が大きな話題を集めたことを知っていますでしょうか?

 決勝に進んだ8名の選手のほとんどが165cm以上の身長があり、その中で日本代表として優勝候補にも挙げられていた森秋彩(もりあい)選手が、ボルダーの第一課題でスタートホールドすら掴めず、0点に終わってしまいました。

 森秋彩選手は参加選手の中で一番小さい153cm。このことからクライマーではない人からも、「あれは小さいアジア人への差別だ」とか「大きい選手に有利な課題を揃えた」など、大きな反響があったのが記憶に新しいですね。

 ボルダリングにおいてリーチ(腕を伸ばしたときの長さ)が有利にはたらくことは実際にあります。しかし、リーチが長くても体重移動や重心のコントロールが不十分であれば難しい課題は登ることはできないですし、リーチが短い人でも体幹の強さや巧みなフットワークでカバーができる場合も多いです。

 リーチが短いことは確かに不利な面が大きいですが、子供でもない限り、今からリーチを伸ばすことは不可能と言って良いでしょう。だからこそ、今あるリーチを最大限引き出すテクニックを習得しましょう。

距離出しのポイント

ボルダリングの距離を出すポイント

 距離を最大限引き出すポイントを4つ紹介したいと思います。

① 息を吸いながら沈み込み、息を吐きながら次のホールドへ手を伸ばす。

② 引いていたホールドを、最後は押す。

③ 下の足を強く蹴り、身体を持ち上げる。

④ 真上ではなく、ホールドを手前に引くイメージ。

順番に1つずつ解説していきましょう。

息を吐きながら手を伸ばす

ボルダリングの距離を出すポイント

 クライミングにおいて、息を止めることはあまり良いことはありません。息が止まってしまうと、自然と身体が力んでしまうので、距離が出せなくなります。

 息をゆっくり吸いながら身体を沈め、息を吐きながら伸び上がります。息を吐き切った状態でホールドが掴むイメージを持ちましょう。息を吐くときは、短く強く吐くことがポイントです。

最後にホールドを押す

ボルダリングの距離を出すポイント

 距離を出したい時は、ホールドを引くだけでなく押すことを忘れてはいけません。

 引く力だけでは身体は持ち上がらないので、残す側の手は最後まで押すという意識を持ちましょう。押す力を加えることによって、驚くほど距離を伸ばすことができます。

下の足を強く蹴る意識

ボルダリングの距離を出すポイント

 どうしても上の足を強く蹴って伸び上がろうとする人が多いのですが、蹴り足で大事なのは下の足です。

 下の足を蹴って距離を出し、足りない分を上の足で補う、くらいのイメージを持ちましょう。また、下の足を上手く蹴れないと、上の足も上手く蹴ることができません。

ホールドを手前に引く

ボルダリングの距離を出すポイント

 ホールドを引く方向に注意が必要です。次のホールドに向かって一直線に引いてしまうと、足に上手く体重が乗せられないため、足の力を十分に使えないことがあります。

 ホールドは手前に引き、腰を壁に近づけるようにしましょう。腰が壁に近づくことによって、足に体重が乗り、しっかりと踏み込むことができます。壁に向かって弧を描くように飛び出すイメージを持つと良いでしょう。

 注意点も1つあります。一度壁に近づく動きをするので、ホールドを取った後の「壁から剥がされる力」は大きくなるので、次のホールドがどれほど持てるのかを確認する必要があります。

まとめ

 いかがだったでしょうか?

 実際にクライミングをしていて、”リーチは長い方が有利”は紛れもない事実です。しかし、届かないからと言って、すべてリーチのせいにしても技術の向上は期待できません。

 今回紹介したポイントを習得することで、自分の最大限のリーチを発揮してクライミングができるようになります。リーチがなくても悲観せずに、自分の技術の向上のために楽しいクライミングをしましょう!

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