
なぜ今、ボルダリングが注目されているのか
「子どもにどんな習い事をさせようか…?」
多くの保護者が悩むテーマのひとつですよね。スイミング、ピアノ、英語、サッカー…人気のある習い事はたくさんありますが、最近じわじわと注目されているのが「ボルダリング」です。
テレビで見かける機会も増え、2021年の東京オリンピックでも正式種目として採用されたことをきっかけに、子ども向けの習い事としても人気が広がってきました。
さらに、近年では「非認知能力(自己肯定感、やり抜く力など)」の重要性が教育現場で注目されており、そうした力を自然に育めるスポーツとして、ボルダリングの価値が再評価されているのです。
本記事では、子どもにボルダリングを習わせるメリットや注意点、どんな子に向いているかなどを、教育的な視点から解説していきます。習い事選びに悩んでいる方の参考になれば幸いです。

ボルダリングを習おうか考えている人はぜひ読んでみてね!
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ボルダリングの教育的メリット

ボルダリングは、ただ登って楽しむだけのスポーツではありません。教育的な観点から見ると、さまざまな「人としての力」を育てる要素が詰まっています。
● 問題解決力(ロジカルシンキング)
ボルダリングでは、目の前の課題(壁)をどう登るかを自分で考えなければなりません。足の置き方、手の動かし方、バランスのとり方など、登る前にしっかりと「プランニング」する必要があります。
このような試行錯誤の過程は、学校ではなかなか身につけにくい「考える力」のトレーニングになります。
● チャレンジ精神・粘り強さ
一度で登れない課題も多く、何度も挑戦することでしかクリアできない場面がほとんど。失敗を繰り返しながらも、諦めずにチャレンジする姿勢が自然と身につきます。
「昨日できなかったことが、今日はできた!」という小さな成功体験は、子どもの自己肯定感を高めるのにとても効果的です。
● 集中力・自己調整力
静かで集中した雰囲気のなか、自分と向き合って登るボルダリング。1つの課題にじっくり取り組むうちに、集中力や自制心が鍛えられていきます。
● 他者との関わり(社会性)
ジムにはいろんな年代・レベルの人が集まります。周囲の登りを観察したり、アドバイスをもらったり、応援し合ったりする中で、自然とコミュニケーション能力やマナーも身についていきます。
習い事としての特徴(続けやすさ・費用・安全性)

● 続けやすさ
ボルダリングは「個人競技」であり、練習頻度やレベルも自分のペースで調整できるのが魅力です。
学校行事や家庭の都合で一時的に通えなくなっても、再開しやすいのも保護者から人気の理由です。
● 費用感
ジムの月謝は地域差はありますが、月6,000〜10,000円程度が一般的です。
必要な道具は主に「クライミングシューズ」「チョークバッグ」くらいで、初期費用も比較的抑えられます。兄弟で使い回せる道具も多く、コスパの良い習い事と言えるでしょう。
● 安全面
「落ちるのが怖い」と思われがちですが、ジムの床には厚いマットが敷き詰められており、安全対策は万全。
また、多くのジムでは子ども向けに安全ルールを丁寧に指導してくれるので、初めての子でも安心してスタートできます。
実際に習わせている親の声
ボルダリングジムで子どもを通わせている保護者に話を聞くと、こんな声が多く聞かれます。
- 「運動が苦手だったけど、ボルダリングだけは楽しんで通ってる」
- 「学校では目立たないけど、ジムでは積極的にチャレンジしている姿にびっくり」
- 「集中力が身についたのか、勉強にも前向きになった気がします」
ジムには運動が得意な子もいれば、そうでない子もいます。でも、それぞれが自分の課題に向き合って努力する姿勢があり、「競争」よりも「成長」を大事にしている空気感があるのが特徴的です。
どんな子に向いている?どんなジムを選ぶと良い?
● 向いている子のタイプ
- 集中力をつけたい子
- チャレンジが好きな子
- 自分のペースで頑張るのが好きな子
- 運動が苦手でも“楽しい”を優先したい子
- 新しいことに挑戦する勇気を持たせたい子
● ジム選びのポイント
初めてのジム選びでチェックすべきポイントは以下の通りです。
- キッズレッスンやスクールがあるか
- インストラクターが子どもの扱いに慣れているか
- 初心者用の課題が充実しているか
- 通いやすい立地、駐車場の有無
- 保護者が見学できるスペースがあるか
まずは体験レッスンを受けて、子ども自身が「また行きたい!」と思えるかどうかを大事にしましょう。
よくある質問(Q&A)

Q. 何歳から始められますか?
→ ジムによりますが、一般的には4〜5歳からOK。年齢別のクラス分けがあるところも多いです。
Q. 女の子でも楽しめますか?
→ もちろん!最近は女の子の参加も多く、華やかで明るい雰囲気のジムも増えています。
Q. 親も一緒に登れるの?
→ はい!親子で一緒に通っている方もたくさんいます。共通の趣味ができると家庭内の会話も増えますよ。
海外の教育現場でも注目されるボルダリング
欧米の一部の学校では、体育の授業にクライミングが導入されており、「自己効力感」や「チャレンジ精神」を育てるプログラムの一環として活用されています。
安全面や施設の都合もあり日本ではまだ普及していませんが、今後の教育改革の中で導入される可能性もある注目のスポーツです。
まとめ:ボルダリングが“成長のきっかけ”になる理由
ボルダリングは、体力や運動能力だけでなく、心の力=非認知能力を育ててくれるスポーツです。
「できた!」「悔しい!」「もう1回やってみよう!」という気持ちの積み重ねが、子どもの大きな成長につながります。
習い事はあくまで子どもの可能性を広げる「きっかけ」。
ボルダリングはその中でも、体と心の両方を伸ばせる貴重な選択肢です。
もし「子どもに合う習い事が見つからない」「本人が楽しんで続けられるものを探している」という方は、ぜひ一度ボルダリングジムの体験に行ってみてください。
新しい扉が開くかもしれませんよ!
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