クライミングシューズの臭いを防ぐお手入れと正しいメンテナンス

クライミングシューズお手入れするイラスト シューズ
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クライミング(ボルダリング)シューズはクライマーにとって欠かせないアイテムですが、使用頻度が高まるほど、シューズの臭いや劣化が避けられなくなりますよね。

特にクライミングシューズは特有の強烈な臭いに悩む人は多いのではないでしょうか?

この記事では、クライミングシューズの臭いを防ぎ、さらに長持ちさせるためのお手入れとメンテナンスの方法について詳しく解説したいと思います。

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ジムでスメル(臭い)テロを起こさないためにも絶対知っておこう!

【クライミングシューズ】世界のメーカーまとめ!の記事はこちら

臭いの原因

クライミングシューズを長時間履いて登っていると、嫌な臭いが発生してしまうのは避けようがありません。その原因の多くは、シューズ内での雑菌の繁殖にあります。

クライミングシューズは、足にピッタリとフィットするように設計されており、通気性が限られているため、足の汗や皮脂がシューズ内に溜まりやすい環境を作り出してしまっています。

汗と皮脂が臭いの元凶

クライミング中は、足に大量の汗をかきます。この汗には皮脂や角質が混ざっており、シューズ内に溜まってしまいます。これらの成分が雑菌の栄養源となり、増殖が進むと強烈な臭いを発生させることになります。

特に裸足でシューズを履く人は、この問題がさらに顕著になってしまいます。

密閉された環境が雑菌の温床に

クライミングシューズは足全体を包み込むように設計されており、その特性から、通気性の性能はお世辞にも良いものではありません。

外部からの空気の流れが少なく、シューズ内部に湿気がこもり、温度も上がりやすい環境は、雑菌が繁殖するのに最適な条件であり、これが臭いの原因となります。

使用後のお手入れがカギ

クライミングシューズのお手入れ方法

クライミングシューズを長持ちさせ、常に快適な状態を保つには、使用後のメンテナンスが欠かせません。ここではシューズを使い終わった後に行うべき基本的なメンテナンス方法をご紹介します。

ソールの汚れをブラッシングで除去

クライミングジムや岩場での使用後、シューズのソールにチョークや埃が付着しています。この汚れが残ったままでは、次に使用する際に滑りやすくなり、シューズのフリクション(摩擦力)性能が低下してしまいます。

シューズ専用のブラシがあれば1番良いですが、ない場合はホールドを磨くブラシを使ってソールの汚れを落としておきましょう。

シューズ内部の除菌と消臭

ここからは家に帰ってからのお手入れを紹介します。

使用後、シューズは汗で湿った状態になっています。このまま放置すると雑菌が繁殖し、臭いの原因となります。

除菌と消臭を同時にできる、消臭抗菌パウダーやスプレーを使って、内部を除菌します。これらを使用することで雑菌の繁殖を抑え、皮脂や汚れも取り除くことができます。

スプレータイプの場合は、水分が多くなり過ぎないように注意しましょう。湿気がこもると逆に雑菌の繁殖を助長してしまいます。

乾燥と保管

消臭抗菌パウダーやスプレーを使ったあとは必ず乾燥させるようにしてください。帰宅後、シューズをバッグから出さずにそのまま放置するのは絶対に避けましょう。湿気がこもるだけでなく、シューズの素材の劣化に繋がります。

乾燥させる際は、日陰で風通しが良い場所で自然乾燥させましょう。直射日光を当てると、シューズの接着剤の劣化や、ゴムの変色や剥がれが起きる可能性があります。また、乾燥剤をシューズに入れることもおすすめのメンテナンス方法です。

ソールタイプ3種メリットデメリットを紹介の記事はこちら

やってはいけないNG行動

ここからは絶対にやってはいけない、間違ったお手入れについて紹介します。以下のことをやってしまうと、かえってシューズを傷めてしまうことがありますので、必ず読んでおいてください。

上述したように、クライミングが終わった後にシューズをバッグに入れたまま放置すると、長時間シューズが汗で湿った状態になります。雑菌が繁殖し、臭いの原因やシューズの劣化に繋がるので、絶対にやめましょう。

シューズの汚れが気になって水洗いをしたくなる気持ちも分かりますが、シューズを水洗いするのはやめましょう。

クライミングシューズの多くは、水に弱い素材が使われていることがあり、水洗いをするとそれらの素材が機能しなくなったり、型崩れを起こしたりすることがあります。

また、接着剤が劣化し、ソールが剥がれることもあるので、メーカーが推奨しているメンテンナンス方法を必ず確認しましょう。

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メーカーが水洗いOKって言っているシューズもあるよ!

たまにクライミングシューズのかかとを踏んで歩いている人を見ますが、これはシューズの形を崩し、フィット感を損なう原因になります。

シューズのサポート力が低下し、パフォーマンスにも悪影響を与える可能性があるので、シューズは正しく履き、かかとを踏んで歩かないように気を付けましょう。

消臭スプレーを使いすぎると、かえってシューズの湿度を上げる結果になってしまうということは上で書きました。

パウダー状の消臭剤も同じように使いすぎるとでリスクがあります。パウダー状の消臭剤を大量に使用してしまうと、シューズの縫い目や接着部分に入り込み、接着を弱めてしまったり、シューズの素材によっては皮を傷める可能性があるので、臭いからと言って大量に使うのではなく、適量を守って使うようにしましょう。

クライミングシューズを直射日光に当てることは、シューズの寿命を縮める重大なリスクがあります。

まず、ゴムの劣化です。ソールやラバー部分は、摩擦力を最大限発揮するために特殊なゴムが使用されています。しかし、このゴムの素材は紫外線に非常に弱いのです。

次に接着剤の劣化です。クライミングシューズは複数のパーツを接着剤で組み合わされています。この接着剤も、紫外線や高温にさらされると劣化してしまいます。

最後に素材の変色が起こることです。シューズのアッパー部分に使われているレザーや合成素材などは、直射日光によって色褪せたり、乾燥してひび割れが生じることがあります。

まとめ

この記事をまとめるとこのようになります。

  • ソールの汚れをブラッシングで除去
  • 消臭抗菌パウダーやスプレーで除菌
  • 日陰で風通しの良い場所で感想
  • シューズをバッグに入れっぱなし
  • 水洗い
  • かかとを踏む
  • 消臭剤の使い過ぎ

いかがだったでしょうか?

クライミングシューズはクライマーにとって欠かせない相棒です。そのパフォーマンスを維持するためには、適切な手入れとメンテナンス不可欠です。

シューズは消耗品ではありますが、適切にケアすることでその寿命を大幅に延ばし臭いの発生も防いでくれます。大切なシューズを長く愛用し、快適なクライミングライフを楽しんでください。

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