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皆さんはクライミングの上達に行き詰まりを感じてはいないでしょうか?
クライミングをやっている人は、絶対に今よりも強くなりたいと思っていますよね?しかし、クライミングの技術や指の力はすぐに向上することはなく、週に3、4回登っていても上達を実感することは滅多にありませんよね。
今回の記事は、そんなクライミングの上達に行き詰まりを感じている人のために、キャンパシングボードを使ったトレーニング方法について解説をしていきたいと思います。
キャンパシングとは
キャンパシング(campusing)とは、クライミングのトレーニング方法の1つで、主に指の力を鍛えることを目的としています。このトレーニングは足を使わずに腕と指の力、体幹を使って登るので、重点的にそれらの力を鍛えることができます。
「キャンパシングボード」と呼ばれる専用の斜めのボードを使用します。ボードに設置されたラングと呼ばれる横向きの木の棒にぶら下がり、手を交互に使って次のラングに進んでいきます。
キャンパシングボードは、クライミング界のレジェンドである、故ヴォルフガング・ビュリッヒが考案したと言われています。
キャンパシングトレーニングのメリット
キャンパシングボードを使ったトレーニングのメリットは
- 保持力がつく
- 瞬発的な筋力が鍛えられる
- 引きつけ力や体幹が鍛えられる
- 神経系のトレーニングになる
キャンパシングボードは足を使うことはありませんし、しっかりと握るれるようにもなっていません。よって、自分の体重が全て指にかかることになるので、効率よく指や腕の力、引き付ける力を鍛えることができます。
ラングを掴んだ瞬間に力を入れる神経系のトレーニングにもなりますし、瞬間的に指に高負荷がかかるので、瞬発的な筋力も同時に鍛えることができるのが、メリットとして挙げられます。
トレーニング方法
ラダートレーニング
ラングに両手でぶら下がった状態から、片手を交互に出して1段ずつ登っていきます。上まで登り切ったら、1段ずつ降りていきます。1往復1セットで、身体が左右に振られないように抑えながら登ることで、効率よく指や腕を鍛えることができます。
身体を引き上げる
丁度良い高さのラングに、両手の肘を伸ばした状態でぶら下がります。肘を90°になるまで身体を引き上げた状態で15秒間キープします。その後、更に限界まで身体を引き上げて15秒間キープします。
この一連の動作をできるだけゆっくりと息を吐きながら行います。最初はレスト(休息)を挟みながら3セットを目安にやると良いです。
ぶら下がり
ぶら下がりはキャンパシングボードを使った1番シンプルなトレーニングです。
ラングを掴んで両足を地面から離します。肘を伸ばして30秒を目安にぶら下がります。これを3セット行います。
背中や腕を同時に鍛えたいときは、肘を90°に曲げて肩甲骨を下げるようにしてぶら下がります。
入れ替えトレーニング
右手と左手で高さの違うラングを持ってぶら下がります。同時に両手を離して、右手で持っていたラングを左手で、左手で持っていたラングを右手で掴みます。これを最初は1セット5回から始めましょう。
ダブルダイノ
両手で身体を引き上げ、無重力状態から1つ上のラングを両手でキャッチします。このダブルダイノで上まで行ったら、両手を離して1つ下のラングを両手でキャッチして下に降りていきます。指に力を入れるタイミングが重要で、慣れてきたらスピードを上げていきましょう。
上半身と指の筋肉の瞬発力を鍛えるのに有効なトレーニングです。
バンプ(ラダーの応用)
両手でラングにぶら下がった状態から、ラングを1段飛ばし、2段飛ばしと可能な限り上のラングを掴みます。ラングを掴んだら元のラングに戻り、更に上のラングを目指しましょう。
ラングを1段飛ばしで掴むことで、より負荷をかけてトレーニングをすることができます。
注意点
ここで知っておかなければいけないキャンパシングトレーニングの注意点をご紹介します。
普通の鉄棒などで行う懸垂やぶら下がりは、自重を使うので低負荷のトレーニングに分類されますが、キャンパシングボードは体重を支える部位が「指」に集中するため、高負荷のトレーニングに分類されます。
知識もなく、そもそも腱が強くない人が行うと故障するリスクが高くなります。よって、キャンパシングトレーニングの前には入念なウォーミングアップが必要ですし、上級者向けのトレーニングです。
また、何時間もクライミングを行った後の身体が弱った状態で行うことも怪我のリスクが高くなります。オーバーワークにも十分注意しましょう。
- キャンパシングトレーニングは高負荷
- しっかりとした知識を持って行う
- ウォーミングアップは必須
- 身体が疲れている時はやらない
- 上級者向けのトレーニング
まとめ
いかがだったでしょうか?
キャンパシングボードがあるボルダリングジムはたくさんあります。トレーニングの1つに加えるのであれば、この記事で挙げた注意点はしっかりと把握しておきましょう。
かなり高負荷のトレーニングですが、続けていけばクライミングの能力を1段階、2段階と引き上げてくれるトレーニングなのは言うまでもありません。
また、スペースがあれば家に設置することもできるので、ぜひキャンパシングボードのトレーニングを採用してみてください!
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