クライミングのカウンターバランスってなに?

クライミングのカウンタ―バランスについての画像 テクニック
クライミングのカウンタ―バランスについての画像

ボルダリングジムでクライミングをしていると、「カウンター」や「カウンターバランス」なんていう単語を耳にしませんか?

クライミングを何年もやっている方でも、実はちゃんと意味を分かっている人って多くないんですよね。

この記事では、クライミングにおけるカウンタ―バランスとは何か?について分かりやすく解説をしたいと思います!

ノボロー
ノボロー

カウンターバランスについてちゃんと理解したい人は必ず読んでね!

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カウンターバランスってなに?

まずはクライミングの話の前に、平均台を歩く人でカウンターバランスを説明しましょう。

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人は平均台を歩くと自然に両手を広げてバランスを取ろうとしますよね。これは身体全体を使って重心を調整しようする結果です。

両手を広げることで体重を横方向に分散し、バランスを取りやすくしています。

例えば、身体が右に倒れそうになったら、左手や左足を大きく横に広げることで重心を真ん中に戻そうとしますよね。

このときに広げる左手や左足をカウンターウェイト(釣り合いを取る重り)といい、反対側の重さを調整してバランスを取ることをカウンターバランスといいます。

クライミングのカウンタ―バランスとは

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カウンターバランス”Couner Balance”は、「釣り合いを取る」「平衡力」を意味します。

クライミングにおけるカウンターバランスは、身体の重心を適切にコントロールする基本的な動作やテクニックのことを指します。

基本的には対角線上にある手足でバランスを取る「ダイアゴナル」とほぼ同義で使われることが多いです。

重心が片方に傾くときに、反対側に手足や重心を動かすことによってバランスを取るという意味で、カウンターバランスという言葉が使われます。

基本はスメアリング

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カウンターバランスとして使われるテクニックは、主にダイアゴナル、フラッギング、正対などが挙げられ、手を伸ばす逆の足で壁を抑えてバランスを取るスメアリングが基本となります。

スメアリングは、足をホールドに乗せるのではなく、壁そのものに足を押し付けるテクニックです。伸ばす手とは逆の足をホールドから離して取りに行く際に、自然に壁に押し付けてカウンターバランスをとっています。

ダイアゴナル

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ダイアゴナルは、対角線上にある手足を使ってバランス良く次のホールドを取りに行くテクニックです。

例えば、右手でホールドを掴み、左足をフットホールドに乗せる際には、2つのホールドは縦に一直線になることが多いです。

その状態で左手を伸ばせば、重心は左に移動します。このときバランスを崩さないように、右足を右側に伸ばし、壁に押し付けることでカウンターバランスを取ります。

フラッギング

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フラッギングも、ダイアゴナルと同様、ホールドを踏んでいない足を壁に沿わせたり、空中に置いたりすることでバランスを取る、カウンターバランスの一種です。

同じ側の手と足(左手と左足、または右手と右足)でホールドを保持し、反対の足を内側(インサイドフラッギング)、もしくは外側(アウトサイドフラッギング)から軸足の反対側に伸ばしてバランスを取ります。

ノボロー
ノボロー

ダイアゴナルよりも少し高度なカウンターバランスだね!

正対(片足乗り込み)

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正対とは、壁に対して正面を向いた状態で、次のホールドを取りに行くムーブのことを指します。ホールドが悪く、横向きの体勢が作れないときに使うテクニックです。

正対ムーブは、身体の重心(腰あたり)を壁に近い状態を保つことがコツになります。このとき、伸ばした手と逆の足を広げて壁に押し付けることによって、バランスを取ります。

正対では身体が壁に対して真っすぐ前を向くので、比較的バランスを崩しやすいムーブですが、カウンターバランスを意識することで重心を安定させることができます。

レイバック&ステミング

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レイバック(画像左)は、エッジやカンテを持ち、ホールドを引く力と、フットホールドを蹴る力をつり合わせて重心をコントロールしています。

このムーブは、バランスを取るために身体の重心を反対方向に引っ張る(カウンターバランス)ことによってバランスを取るテクニックです。

ステミング(画像右)は2つのフットホールドを両足で突っ張ることによってバランスを取るテクニックですが、画像のように左手と左足をきって次のホールドを取りに際に、できるだけ左に重心を残して身体が回らないようにします。

カウンターバランスの練習

カウンターバランスを身につけるためには、基本的なバランス感覚を鍛えながら、手足の動きと身体の重心の関係を意識する練習を行いましょう。

身体がブレないように登る

アップなどのグレードの低い課題を登るときに、ホールドを掴むときの身体のブレを最小限にするよう意識して登りましょう。

ホールドを掴む瞬間に、寸前で少し静止してみると良いかもしれません。しっかりとバランスが取れているかが分かります。

トラバース課題を登る

トラバースとは、横方向に動く課題のことです。横方向に移動する課題でダイアゴナル、フラッギングを多用して、バランスが崩れないように登ってみてください。

まとめ

カウンターバランスとは、反対側にカウンターウェイト(釣り合いを取る重り)となる手足を広げ、重心の位置を調整しながらバランスを取ることを指します。

クライミングを経験者と初心者が、登り方に大きな違いが見て取れるのは、このカウンターバランスの違いです。

カウンタ―バランスはクライミングのあらゆる動きに応用できる非常に重要なテクニックです。基本的な練習から始めて、実際のルートで繰り返し練習を重ねることで身につけることができます。

カウンターバランスを習得し、更なるレベルアップを目指してください!

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